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新しい働き方とリスキリング

スキルベース雇用の時代に備えよ──リスキリングで人事や経営企画がすべきこと、個人がすべきこと

【後編】一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブ 代表理事 後藤宗明氏

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 前編では、日本では誤って理解されがちなリスキリングの意味を確認し、企業が取り組む際に注意すべき点などを確認した。後編では、個人と企業それぞれにとってリスキリングが重要となる理由と実践の方法について聞いた。語り手は『自分のスキルをアップデートし続けるリスキリング』(日本能率協会マネジメントセンター)の著者であり、一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブ代表理事、SkyHive Technologies日本代表を務める後藤宗明氏。

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“自分をリスキリングするスキル”の鍛え方

──後藤さんは著書で、これからの時代に個人が持つべき最重要スキルは「自分自身をリスキリングするスキル」だと言及していますね。

 はい。先を見通せない世の中で働き続けるには、外部環境の変化に合わせ、どのような専門性や資格などを身につけていくのかを自分でコントロールできなければいけません。つまり「自分自身をリスキリングする」習慣を持つ必要があるのです。そのためには、次の4つのスキルが必要です。

 まず第1に「アンラーニング(学習棄却)」です。陳腐化してしまったスキルを新しいスキルに塗り替えるために、まずは「白地」になる必要があるのです。特に中高年の方は、「現状を変えたくない」「楽をしたい」という執着、良い意味での自信、悪く言ってしまえばプライド、「昔は良かった」というノスタルジーが、リスキリングの邪魔をする傾向があります。だから私は「執着、過剰なプライド、ノスタルジー、この3つを捨てなさい」と言っています。

 第2に「アダプタビリティ(適応力)」です。いま、シリコンバレーなどでもAQ(Adaptability Quotient)という指標が注目されています。知能指数のIQ、感情指数のEQに対し、適応指数のAQというわけです。

 コロナ禍で、外部環境の変化に適応して上手に働き方を変えられた人と、「やっぱり対面が全てだ」という結論に至った方との違いは、実はこのアダプタビリティにあります。AQすなわち外部環境への適応力を高めると、自分をリスキリングしていくことが自然にできるようになるのです。

 3つ目に必要になるのが「プランニング(未来予測)」のスキルです。企業では、将来の環境変化に備えるため、複数のシナリオを検討するシナリオ・プランニングを導入するところも増えています。これは個人についても有効です。例えばパンデミックが起きたとき、「ロックダウンが起きたらこういう働き方をする」、「パンデミックが落ち着いたらこう変える」……といった形で、自分の働き方やキャリアに関して複数のシナリオを持っておけると、大きなストレスを避けられるはずです。

 これら「アンラーニング」「アダプタビリティ」「プランニング」ができると、第4の「リスキリング(スキル再習得)」が効果的にできるようになります。

個人に求められるポストコロナ時代の必須4スキル
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 ただ、私自身が40歳からリスキリングをしてきて感じることは、このようなプロセスを意識せずとも、リスキリングせざるを得ないようなところに飛び込むと強制的にアンラーニングが始まるんです。外部環境に適応しなくてはいけないのでアダプタビリティも鍛えられます。そして、自分でリスキリングに取り組むうちに新しい情報がどんどん入ってきて、将来も見通しやすくなってくる。つまりプランニングもできるようになるんです。そのようにして、4つのプロセスが自然とぐるぐると回るようになる、という実感があります。

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やつづかえり(ヤツヅカエリ)

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